家具博物館とシェーンブルン宮殿 [ウィーン]
このところ、ウィーン市内の散歩はほとんどしていなかったので、最後のあがきで、ウィーン市内の観光をしてみようと思い立ちました。最近になくお天気が良かったというのも理由です。
始めに、「家具博物館(Mobel Museum Wien)」へ。
王宮がウィーンからあちこちに移動する際に、一緒に家具類も運ぶわけですが、移動に備える倉庫だったところが、今は、王宮の家具を展示する博物館になっています。ウィーンに王宮を構えたハプスブルグ家は、ウィーンの王宮のほかに、ウィーン市内にシェーンブルン宮殿など、またハンガリーなど今はオーストリア外になってしまった場所にもたくさん離宮をもっていたそうです。そこに移動していくためには大名行列を編成する必要があったわけですが、家具、調度品、食器、シルバーウェアなどの類のロジスティックセンターが必要だったようです。当時の「大名行列」を記した絵もありました。
博物館自体は、ハプスブルグ家以来の家具のみならず、最近の家具まで取り揃え、家具の歴史博物館的な意味合いを持っているようです。
このような展示が延々と続きます。
大型の家具展示場に足を踏み入れた気分ですが、時代を少々さかのぼる感じです。
皇妃エリザベート(シシィ)の絵もここにありました。
今回、家具博物館に行こうと思ったきっかけは、これ。
グレース・ケリーの写真展が、この家具博物館で特別展示で開催されていました。この見返り美人のポスターが地下鉄駅の至るところに貼られていて、先日モナコでグレース王妃の足跡をたどった私としては見逃すわけには行きません。
(過去リンクはこちら:http://hideyuki2007y.blog.so-net.ne.jp/2007-12-19-1)
1929年生まれのグレースは、ハリウッド女優として1955年にアカデミー主演女優賞を受賞します。翌年1956年にカンヌ映画祭で知り合ったモナコのレーニエ3世と結婚し、モナコ王室入りました。写真展では、生い立ちから、1954年、55年の女優として最も活躍した2年間の写真を中心に、モナコ王室入り後の公式写真が少し展示されていました。
なぜ、家具博物館でグレース・ケリーかは不明のままです。一番最初の博物館の写真で、飛び出した窓から、グレース・ケリー(の写真)がこちらを見ているのですけど、わかりますでしょうか。
拡大するとこうなっています。
すこし遊んでいる展示ですが、おもしろいと思いました。
やっとお昼になったばかりでしたので、トラム58番にて、ウィーン西駅(West Bahnhof)から、ハプスブルグの離宮のシェーンブルン宮殿(Schloss Schoenbrunn)に向かいます。
シェーンブルン宮殿は、ウィーンの観光ポイントの定番なので、当地に赴任した直後は何回か行きましたが、最近は足が遠のいていました。
ここは、宮殿自体もとてもすばらしいのですが、私のおすすめは、庭園を15分ほどあるいたところにある、グロリエッテまで歩いてみることです。
途中坂道になっていて、夏場は疲れますが、グロリエッテ付近から見下ろす宮殿とその前に広がる庭園がすばらしく、その向こうにはウィーン市内が一望できるのです。
ここはお勧めです。
ちょうど、宮殿前の広場ではオイスターマルクトが始まっていました。イースターと春の到来をお祝いする市です。
今年のイースターは3月21日から24日までで、週末をはさんで、オーストリアの大部分が休暇に入ってしまいます。でも、このオイスターマルクトは面白いです。
売っているものはイースター向きの飾りものが中心ですが、今回はこのなかから、ウサギの置物を一つ買い求めました。
シェーンブルン宮殿を後にして、帰りはウィーンの中心のそのまたメインストリートである、ケルントナー通りKaerntner Strasseを歩いてみます。暖かくなってきて、初めての土曜日ということもあり、たくさんの人でにぎわっています。
久しぶりの青い空で、シュテファン寺院も引き立ちます。
(シェーンブルン宮殿までの散歩 了)
始めに、「家具博物館(Mobel Museum Wien)」へ。
王宮がウィーンからあちこちに移動する際に、一緒に家具類も運ぶわけですが、移動に備える倉庫だったところが、今は、王宮の家具を展示する博物館になっています。ウィーンに王宮を構えたハプスブルグ家は、ウィーンの王宮のほかに、ウィーン市内にシェーンブルン宮殿など、またハンガリーなど今はオーストリア外になってしまった場所にもたくさん離宮をもっていたそうです。そこに移動していくためには大名行列を編成する必要があったわけですが、家具、調度品、食器、シルバーウェアなどの類のロジスティックセンターが必要だったようです。当時の「大名行列」を記した絵もありました。
博物館自体は、ハプスブルグ家以来の家具のみならず、最近の家具まで取り揃え、家具の歴史博物館的な意味合いを持っているようです。
このような展示が延々と続きます。
大型の家具展示場に足を踏み入れた気分ですが、時代を少々さかのぼる感じです。
皇妃エリザベート(シシィ)の絵もここにありました。
今回、家具博物館に行こうと思ったきっかけは、これ。
グレース・ケリーの写真展が、この家具博物館で特別展示で開催されていました。この見返り美人のポスターが地下鉄駅の至るところに貼られていて、先日モナコでグレース王妃の足跡をたどった私としては見逃すわけには行きません。
(過去リンクはこちら:http://hideyuki2007y.blog.so-net.ne.jp/2007-12-19-1)
1929年生まれのグレースは、ハリウッド女優として1955年にアカデミー主演女優賞を受賞します。翌年1956年にカンヌ映画祭で知り合ったモナコのレーニエ3世と結婚し、モナコ王室入りました。写真展では、生い立ちから、1954年、55年の女優として最も活躍した2年間の写真を中心に、モナコ王室入り後の公式写真が少し展示されていました。
なぜ、家具博物館でグレース・ケリーかは不明のままです。一番最初の博物館の写真で、飛び出した窓から、グレース・ケリー(の写真)がこちらを見ているのですけど、わかりますでしょうか。
拡大するとこうなっています。
すこし遊んでいる展示ですが、おもしろいと思いました。
やっとお昼になったばかりでしたので、トラム58番にて、ウィーン西駅(West Bahnhof)から、ハプスブルグの離宮のシェーンブルン宮殿(Schloss Schoenbrunn)に向かいます。
シェーンブルン宮殿は、ウィーンの観光ポイントの定番なので、当地に赴任した直後は何回か行きましたが、最近は足が遠のいていました。
ここは、宮殿自体もとてもすばらしいのですが、私のおすすめは、庭園を15分ほどあるいたところにある、グロリエッテまで歩いてみることです。
途中坂道になっていて、夏場は疲れますが、グロリエッテ付近から見下ろす宮殿とその前に広がる庭園がすばらしく、その向こうにはウィーン市内が一望できるのです。
ここはお勧めです。
ちょうど、宮殿前の広場ではオイスターマルクトが始まっていました。イースターと春の到来をお祝いする市です。
今年のイースターは3月21日から24日までで、週末をはさんで、オーストリアの大部分が休暇に入ってしまいます。でも、このオイスターマルクトは面白いです。
売っているものはイースター向きの飾りものが中心ですが、今回はこのなかから、ウサギの置物を一つ買い求めました。
シェーンブルン宮殿を後にして、帰りはウィーンの中心のそのまたメインストリートである、ケルントナー通りKaerntner Strasseを歩いてみます。暖かくなってきて、初めての土曜日ということもあり、たくさんの人でにぎわっています。
久しぶりの青い空で、シュテファン寺院も引き立ちます。
(シェーンブルン宮殿までの散歩 了)
シェーンブルン宮殿の眺めはすばらしいですね。
ウィーンは行ったこと無いので(ブダペストはあるけど)是非行きたいです。
by luka (2008-03-11 12:58)
大名行列の様子は壮観ですね。
「まっすぐ歩けばいいのに」と思ってしまうところが絵心のなさか・・・。
by Jalana (2008-03-11 21:22)
ユーロが導入されてからウィーンに行っていませんが、やはりいいですね。重厚感が。私は、王宮の美術館にある、フランスに嫁いだ後のマリーアントワネットに贈られたと言う食器が素敵だなあと思いました。
去年夏にモナコに行った際に、グレースケリー展が開催されていて、彼女のドレスやバッグ、直筆の手紙などがいくつも展示されていたのを見て感激しました。さすが地元、展示の仕方もオシャレで展示品の数も多く、写真撮影できなかったのが残念でした。
うさぎの置物、私も一つ欲しいです!
by bonheur (2008-03-11 21:33)
シェーンブルン宮殿 シュテファン寺院 は行ったことがあります。かれこれ、20年くらい前でしょうか。(^^;)
もう一回行きたいなぁ、、、ヨーロッパ。
by miyack (2008-03-12 00:07)
ああ、この絵、見たことあります。
ウィーン、また行きたくなってきました・・・
でも、もう少し緑が多くなってからがいいなあ。
by めぎ (2008-03-12 07:23)
シェーンブルン宮殿前は、クリスマス以外にもマーケットを開催してるんですね!ってことは、市庁舎前もイースターマーケットを開催してるってこと?
シェーンブルンもシュテファン寺院も、何度見ても立派な建物ですよね~。また見に行きたくなりました!今度行くとしたら、シェーンブルンの庭に花が咲いてる夏かな♪すごい混んでそうだけど・・・
by dogwood (2008-03-12 13:45)
コメントありがとうございます。
>luka さん
写真はかすんでいますが、実物はウィーン中心のシュテファン寺院まで見渡せて、とてもきれいです。冬の間は、雪か、どんよりした天気が続くので、この季節になって、やっと外に遊びに行きたくなります。
>Jalana さん
この絵は、当時のハプスブルグ家の富を表現したかったのでしょうね。
やりすぎの感がありますが、王様は満足かも。
>bonheur さん
もこもこ系の動物がお好きなのでしたね。イースターの定番はタマゴとウサギですが、それ以外に、ハリネズミやフクロウの置物もありました。ハリウッド女優は一般的に詳しくありませんが、グレース・ケリーの訃報記事はなぜか良く覚えてます。
>miyack さん
ヨーロッパのなかでは、ウィーンは比較的小さな街で、観光に便利です。フランス、イタリアもいいですけど、オーストリアとその周りの東欧諸国もいい味だしてますよ。
>めぎ さん
さすがです。私は帰国前の駆け込み観光で、この博物館は初めてでした。
ウィーンは4月からが明るくてよいですね。郊外には少しは桜もあるんですよ。
>dogwood さん
シェーンブルン宮殿に以前行ったときは一部工事中で、今回、宮殿の庭園側からのきれいな姿が見られてよかったです。一方、シュテファン寺院はいつもどこかが工事中のようですけど。工事なしの姿を見たことがありません。マルクトはシェーンブルンのほかウィーン中心のFreyungというところで開催中のようですよ。
by hideyuki2007y (2008-03-12 17:09)