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埼玉の地下神殿 首都圏外郭放水路 [日記・そのほか]

6月中旬に埼玉県春日部市にある首都圏外郭放水路の江戸川への放水施設を見学してきました。

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まだ、梅雨入りしたばかりの頃だったため、お天気は快晴でしたね。
春日部市の江戸川沿いにあるこの施設。実は地下がすごいのです。

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一人1000円の有料のツアーを予約して参加したこの見学会、龍Q館という建物での説明から始まります。
そもそも首都圏外郭放水路とは、埼玉県東部で頻発していた川の氾濫をなくすために作られた地下トンネルで、規模の小さい川が氾濫する前に水を地下トンネルに流し、この江戸川近くまで導いて、ポンプで江戸川(大規模な川)に放流するための施設です。

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この施設の調圧水槽と呼ばれる場所は、「地下神殿」とも呼ばれていて、独特の空間です。
写真のような映画やテレビなどの撮影が多く、上の写真にある阿部寛さん、堤真一さんのほかにも大変たくさんのタレントが訪問、撮影をされたようです。

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いろんな説明を受けた後にやっと「地下神殿」へ。
でも、直前に降った雨のためにこの施設が稼働してしまったため、この日は地下神殿の底には行くことができませんでした。

高さが18mある地下のプールといってよいのでしょう。先日訪ねた大谷石の切り出し場跡よりもスケールが大きくて、ただただびっくり。

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そして、地下トンネルを通じて送られてきた水を江戸川に放水する際に使う第1立坑。深さ70m、内径30mのこちらもびっくりの巨大施設です。

ツアーの際、説明を受けたのは、この施設は地下トンネルも含めて総工費2300億年で平成18年度に完成したとのこと。平均で年間13回稼働するのだとのことです。そんなに頻繁に動くものではないのだなという印象もありますが、この施設のおかげで私が住んでいるさいたま市の東側にかかる地域も施設竣工前と比較して洪水の被害が軽減されているのだそうです。
私が見学する1週間ほど前には関東地方にまとまった雨が続き、施設が稼働したとのことでした。最近「前例のない降水」、「観測史上最高の、、、」などのフレーズをユースで耳にすることが多くなりました。地球温暖化などの影響で洪水も増える、その被害をなんとか緩和するための施設なんだなと思いました。
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