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東日本大震災・原子力災害伝承館 訪問 [旅行]

コロナの緊急事態が解除され、10月にはいってから、福島県の双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館に行ってきました。

伝承館は2011年3月11日に発生した大地震・津波と福島第1原子力発電所の原子力災害の経験と教訓を伝承するために作られた施設で、事故を起こした福島第1原子力発電所の北、数キロのところにあります。1年以上前に開館したのですが、コロナで自由に動くことができず、やっと訪問ができたところです。

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最初に円形の劇場で、震災以前の福島の暮らし、原発の歴史、災害発生時とその後を数分の映像でふりかえります。続いて、原発事故対応、その後の放射能の除染などの取り組み、さらに、原子炉の廃炉への取り組みと新しい産業の育成といった展示がつづきます。また、1日に何回か、実際に被災した語り部の方の、震災の際の避難の様子やその後の避難生活の話を聞くことができます。震災当日は首都圏に働きにでかけていて福島と職場を行き来した時の様子や、福島で飼っていたペットのこと、自宅をあきらめなければならなかったことが大変記憶に残っています。

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館内を1時間近くかけてまわりました。複合災害の経験を伝承するための「実物」が数多く展示されていて、なんとも言えない気持ちになります。

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伝承館までは、茨城県経由で常磐自動車道でクルマで双葉町まで。途中、いまだに帰宅困難地域で崩れたままの家屋や、放射線モニタリングの値を表示するサインをたくさん見かけました。
(写真は伝承館の近くに設置されていたモニタリングポストです。)

この施設、福島第1原発から北に数キロの海に近い場所にあり、現在のところまわりには、すぐお隣にできている産業交流センター以外はなにもありません。また、原発は近いと思いましたが、様子は全くうかがうことはできませんでした。

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帰りに産業交流センター内の売店で、福島のおみやげを買ってかえりました。
福島県はおいしい日本酒がたくさんありますね。

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そして、その晩は、茨城県内のホテルに宿泊し、おめあてのアンコウ鍋をいただき、茨城の食を満喫しました。

久しぶりの旅行でしたので、大いに開放感がありましたが、福島はこれからも復興し、変わっていくでしょう。また、機会をみつけて訪ねてみたいと思います。
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