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予科練平和記念館 [旅行]

今年のゴールデンウィークはお天気もなかなかで、コロナの行動制限も概ねなくなって、気持ちよくお出かけができるようになりました。
私は連休の前半に、茨城県の土浦市と阿見町(あみまち)に行ってきました。

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いぜんから一度訪ねたいと思っていた、茨城県阿見町にある予科練平和記念館です。
予科練とは、第2次世界大戦の末期に、「特攻隊」の飛行士を訓練した場所。
正式には、海軍飛行予科訓練生といって、若いうちから基礎訓練して熟練の戦闘機搭乗員を養成するために設立されたもの。

館内では、当時の訓練の様子や、実際は幼い少年だった予科練生が両親や兄弟にあてておくった手紙などの展示があり、また、卒業後は特攻隊として戦死された悲劇を伝える映像を視聴することができます。

写真の手前の魚雷のようなものは、「回天」と名前がつけられた、旧日本海軍がつくってしまった人間魚雷の実物大模型。

これに搭乗してアメリカの軍艦に自爆攻撃をおこなった若者の気持ちを考えると、戦争の恐ろしさをまた改めて感じます。

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零戦の実物大模型も展示されていました。

予科練平和記念館のお隣には、陸上自衛隊土浦駐屯地があります。
その敷地内に、予科練戦没者の遺書・遺品を展示する雄翔館と、戦没した予科練生の慰霊のための雄翔園があります。

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園には、古関裕而作曲の有名な軍歌「若鷲の歌」の楽譜の石板もありました。コロナの感染対策が始まった2020年のNHKの朝のドラマで、もともと用意していた曲を予科練の学生にきかせて、曲を短調に変更したことを知りました。悲しい日本の歴史を伝えるエピソードだと思います。

平和のありがたさをいまほど感じられるときはありません。そして、こうやって自由に旅行ができるようになって、これからも安全な世の中が守られてほしいと心から願うものです。
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