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駅弁工場見学 [日記・そのほか]

大人の社会見学が続きました。

先日、JR東日本グループの駅弁工場、JR東日本クロスステーションさんを見学してきました。

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JR埼京線の北戸田駅から歩いて5分程度のところに、この駅弁工場はありました。
2021年にJR東日本の食品関係のいくつかの会社が合併してできた会社で、Cross Stationという名称には、それらの食品関係とはいえ得意分野が異なる複数の会社の統合で、相乗効果を発揮する、というような意味が込められているそうです。

クロスステーションさんの中でもこの工場では、JR東日本の首都圏ちかくで販売する駅弁と、はやり首都圏の駅の蕎麦屋さん用のお蕎麦や具材を供給しているのだそうです。

各種お弁当、サンドイッチと天ぷら蕎麦の天ぷらの製造ラインを見学させていただいたのですが、製造ラインには、財布、腕時計なども含めて持ち込めないということで、ちょっと不安な気持ちで防塵用のつなぎや頭のカバー、マスクなどを着用し、見学を開始しました。

まず、驚いたのは、製造ラインに入る前に行う手洗い。タイマーを使って決められた時間(3分位だったと思います。)、2回手洗いを行い、そのあとに、うがい薬のような液体で、さらにアルコールで手指の消毒をしました。そのあとは、風の勢いでつなぎに付着している埃などを吹き飛ばす部屋。足元は、当然靴は工場の専用のものに履き替えているのですが、とり餅のような床で足踏みしながら、靴裏の汚れを除去します。

そうしてやっと案内された製造ラインは、つなぎを着た多くの工場の人々が、サンドイッチやお弁当の材料を主に手作業で箱詰めしている部屋。当然、流れ作業で、一部は機械・ロボットが担っているものの、かなりの部分を人力で行っている印象でした。

ちょっと意外だったのは、アジの押し寿司の、アジの切り身を職人気質?の2名の工場の方が、まさにお寿司屋さんのカウンターで作業をするように、包丁を持ってアジの切り身をつくっていました。これは普通の従業員ではできない仕事のようで、工場のなかでも5名しか任せられない作業ということでした。

さらに、サンドイッチを整然と製造する工程、パンのミミを落とすところは大きな機械が自動で行ってくれるのですが、その食パンを機械にセットするのは完全に人、それから、パンにバターを塗るのも、ハムを並べるのも、されに、それにさらにもう一枚パンを上乗せするのも人。箱詰めのところは一部機械がやってくれますが、工程の大部分を人力でおこなっていました。

お弁当のご飯を炊くエリアも、お風呂の浴槽のような大きな機械化された釜で、大量のごはんを炊飯します。一部はすし飯にもなります。

駅の蕎麦屋さん用の「かきあげ」を揚げる工程では、流れ作業ながらも揚げる機械のなかに手作業で具材を載せていくのが見事でした。

1時間ほど工程をみせていただき、そのあとは、お楽しみの試食。

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東日本大震災のあとに、何回かシリーズで販売している「東北福興(ふっこう)弁当」

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東北各県の食材を使って、広く東北地域を盛り上げていこうという、お弁当です。包み紙の裏にはそれぞれの料理の説明と、一つ一つの料理を作った食産業事業者が連絡先とともに紹介されています。
私がいただいたのは、福興弁当の第11弾ということでしたが、これからも続くと楽しいですね。

そして、お楽しみはこれでおわりかと思ったら、最後にお土産をいただきました。

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湘南鎌倉名物 アジの押し寿司と、大船軒 鎌倉ハムのボンレスハム使用のサンドイッチ。

ありがたく持って帰って、自宅でいただきました。

なかなか食べ物関係の社会科見学は貴重だと思います。また、このような機会があれば参加したいと思っています。

(この項おわり)
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