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革靴のお手入れ ウエルトにもクリームを [靴・鞄・革]

茶系の革靴、スコッチグレインのベガノをモルトドレッシングした記事を先日書きました。
このとき紹介したビデオのなかで、モルトドレッシングのヒロカワ製靴の社長が「靴クリームをウエルトにも与える」よう強調していました。ウエルトとは、グッドイヤーウエルテッド工法の靴にあるもので、「本底と縫い付けるための縫いしろの役割を果たす革の帯」のことです。(写真がありましたので、以前の記事をご参照ください。)

まず必要なのは、良質の靴クリーム。ウエルトには乳化クリームを使用します。

これはモプレイのダークブラウン色のクリームです。茶系は薄いブラウンから濃い焦げ茶までいろいろ種類があるので、靴にあった色のクリームを見つける必要があります。

このクリームをブラシでウエルト部分(甲革とソールのつなぎ目)に、塗っていきます。

靴専用のブラシを購入しましたが、歯ブラシでも良いようです。

このようなソールと甲革の色が違う靴もあります。スコッチグレインではこれをスパイシーソールと呼んでいます。

そんな靴には無色(ニュートラル)の靴クリームを使っています。甲革に合わせて黒いクリームを使ってしまうと、茶系のウエルトとソールのコバの部分まで黒くなってしまいます。

いつものことですが、つま先を中心にストッキングで軽く磨き上げます。


そして、ソールの地面に接する面には、ミンクオイルを薄くつかいます。


毎日お手入れをしていると、靴を履くのがいっそう楽しくなります。
明日も晴れるといいですね。